「祇園祭」は八坂神社の祭礼で、京都三大祭のひとつに数えられる日本を代表する伝統的な祭りです。
7月を通して多彩な行事が行われ、中でも宵山や山鉾巡行は特に人気の見どころとして知られています。しかし、祇園祭の魅力はそれだけにとどまらず、見逃せないイベントが数多くあります。
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祇園祭は、7月1日の「吉符入(きっぷいり)」から始まり、7月31日の「疫神社夏越祭(えきじんじゃなごしさい)」まで、1か月にわたり多彩な神事や行事が行われます。
7月1日 長刀鉾町御千度
各日のスケジュールや詳しい内容は、【祇園祭の日程ページ】をご覧ください。
【関連ブログ】長刀鉾町御千度
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祇園祭を代表する山鉾のひとつ「長刀鉾(なぎなたぼこ)」は、山鉾の中で唯一、生稚児(いきちご)が実際に乗ることで知られています。7月17日の山鉾巡行では、巡行の先頭を進む長刀鉾に乗って、豪華な装束を身にまとった稚児が「稚児舞(ちごまい)」を披露し、多くの観客を魅了します。
稚児舞
7月5日には長刀鉾町会所の2階でも、稚児舞が一般に披露されます。山鉾巡行では、稚児舞を見るのはタイミングや観覧場所の関係で難しいこともありますが、事前に行われる稚児舞披露では、稚児の優雅な舞を間近でじっくりと見ることができます。
【関連ブログ】長刀鉾稚児舞披露
山鉾が組み終わると、試し曳きである「曳初め(ひきぞめ)」が行われます。この曳初めでは、誰でも綱を曳いて山鉾を動かす体験ができ、厄除けになるともいわれています。
北観音山曳初め
祇園祭の本番である山鉾巡行には参加できない女性や子どもでも、曳初めには参加することが可能です。ただし、山鉾によっては参加人数に制限があるため、事前に確認しておくと安心です。
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祇園祭の宵山(よいやま)は、前祭(さきまつり)が7月14日〜16日の3日間、後祭(あとまつり)が7月21日〜23日の3日間にわたって行われます。
前祭の宵山では、屋台が並び、夕方からは四条通や烏丸通が歩行者天国となって、多くの人でにぎわいます。
一方、後祭の宵山には屋台や歩行者天国はなく、見物客も比較的少ないため、ゆっくりと山鉾を間近に見ることができるのが魅力です。
山鉾に上る事も出来ます。詳しい内容は、【祇園祭宵山を10倍楽しむ!】をご覧ください。
【京都観光研究所】祇園祭山鉾一覧
宵山期間中は、各山鉾町でさまざまな行事や催しが行われ、祇園祭の見どころのひとつとなっています。
前祭では、四条傘鉾や綾傘鉾で伝統の棒振り踊りが披露されるほか、蟷螂山の「カマキリおみくじ」も人気を集めています。
カマキリおみくじ
後祭では、7月23日23時から南観音山で、観音像を担いで町内を走り回る勇壮な神事「あばれ観音」が行われ、迫力ある光景が楽しめます。
南観音山あばれ観音
前祭の山鉾巡行では、23基の山鉾が四条通 → 河原町通 → 御池通を巡行します。一方、後祭の山鉾巡行では、11基の山鉾が御池通 → 河原町通 → 四条通を巡るルートで行われます。
鶏鉾
巡行の最大の見どころは「辻回し(つじまわし)」と呼ばれる山鉾の方向転換ですが、良い観覧場所を確保するには、朝早くからの場所取りが必要で、さらに真夏の高温の中での見学となるため、体調管理にも注意が必要です。
鷹山辻回し
【関連ブログ】祇園祭山鉾巡行の見所
7月31日には、祇園祭を締めくくる最後の神事「疫神社夏越祭(えきじんじゃなごしさい)」が行われます。この神事では、無病息災や厄除けを祈願する「茅の輪くぐり(ちのわくぐり)」が一般の参拝者も体験でき、くぐったあとの茅(ちがや)は厄除けのお守りとして持ち帰ることも可能です。
茅の輪くぐり
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