貴船神社(前編)からの続き
貴船神社は、本社・中宮(結社)・奥宮と大きく3箇所に分けることが出来ます。
貴船神社地図↓
写真左から本社・中宮(結社)・奥宮の順で、右に行くほど山奥(川の上流)です。
御本殿がある本社から徒歩約8分ほどの場所に中宮(結社)がある。
中宮(結社)入り口には説明の看板には(要約)
『貴船神社 中宮
結社(ゆいのやしろ)
御祭神 磐長姫命(いわながひめのみこと)
神武天皇(初代の天皇)の曽祖父にあられる瓊瓊杵命(ににぎのみこと)が、木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)を娶らんとする時、父の大山祇命(おおやまつみのみこと)が、姉の磐長姫命も共におすすめした。
瓊瓊杵命は、木花咲耶姫命だけを望まれた為、磐長姫命は大いに恥、
「吾ここに留まりて人々に良縁を授けよ」
と云われ、御鎮座したと伝えられています。
古くより縁結びの神、「恋を祈る神」としての信仰が篤く、平安時代の女流歌人・和泉式部が切ない心情を歌に託して祈願したという話は有名です。』
と書いてある。
要するに、姉妹を進められた瓊瓊杵命は、妹だけを娶り、姉(磐長姫命)は縁結びの神様として残られたって事ですね。
中宮(結社)の階段を上っていくと、”天の磐船”という巨石がある。
天の磐船↓
説明では(要約)
『天の磐船(あめのいわふね)
この船形の自然石は、貴船の山奥より産出し奉納された。重さ6トン。
舟は、古くは唯一の交通機関であり、人と人、文化と文化の交流(結ぶ)ということから、縁結びの信仰と関わりがある。』
と書いてある。
”貴船の山奥より産出”と書いてあるが・・・・
だとすると、6トンもの巨石をここまで運んできたってことかな!?
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和泉式部歌碑↓
和泉式部が夫との不和に悩んでいるとき貴船神社に来て貴船川に飛ぶ蛍を見て読んだ歌です。
『物おもへば 沢の蛍も 我が身より
あくがれいづる 魂(たま)かとぞみる
和泉式部』
『あれこれと恋しき思いを悩んでいると、沢に飛ぶ蛍が私の身体から抜け出し魂が飛んでいるようだ。』
といった意味みたいです。
この歌には、返し歌があります。
『奥山に たぎりておつる滝つ瀬の
たまちるばかり 物な思ひそ』
『奥山の滝のように水玉が散る(魂が飛び出る)みたいに、そこまで思いなさんな。』
といった意味みたいです。
この返し歌は、貴船明神が男の声で和泉式部に返したと伝えられています。
中宮(結社)の奥には巨木が立いる。
巨木↓
巨木の周りには、絵馬と”結び文”がくくり付けられていました。
”結び文”は、男女だけでなく就職・進学など様々な縁を結んでくれると言われています。
中宮(結社)から数分歩いて行くと奥宮がある。
奥宮は、昔に本社があった場所です。
洪水にあったため貴船神社本社は現在の地に移されたそうです。
奥宮↓
写真左手に御船形石、中央奥の建物が本殿です。
御船形石↓
説明では
『御船形石
この船形の石積みは玉依姫御料の黄船を、人目を忌みて小石で覆うたと云う。
航海する時、この石を戴き携帯すれば、海上安全といわれている。』
と書いてある。
この石積みの中には、伝説の黄船があるのか!?
しかし、なぜ黄船を人に見られたくないと思ったのだろう?
本殿下には、縦穴(龍穴)があると言われています。
縦穴(龍穴)には、むかし本殿を修理していた大工が誤ってノミを縦穴(龍穴)に落としたところ、風が吹きすさびノミが吹き上がった伝説があります。
貴船神社は、縁結びの神として有名ですが、もう一つ有名なもがあります。
それは、”丑の刻参り”です!
(((((( ;゚Д゚)))))ガクガクブルブル
謡曲「鉄輪」は
『夫に恨みを晴らそうした妻が、貴船神社へ丑の刻(午前二時頃)参りをし鬼になる方法を聞く。
鬼になった妻は、夫を悩まし続けるが、陰陽師安倍晴明により助けられる。』
といったお話です。
いや?ホントこわいですね。
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