県祭(あがたまつり)は、6月5日~6月6日未明にかけて行なわれる、宇治市最大級のお祭りです。深夜に梵天渡御が行なわれることから「暗闇の奇祭」ともよばれています。
県祭では、500軒もの露店が出店、10万人もの人が訪れ、宇治橋西詰付近から縣神社(あがたじんじゃ)・宇治神社御旅所一帯は、時計回りの一方通行になります。
祇園祭の宵山なみに人が多く、歩くのも大変なくらいです。訪れる10万人の8割~9割、イヤそれ以上ほとんどの人は、梵天渡御を見に来たというより露店目当てのようでした。
ウワサでは、ガラの悪い人が多いと聞いていたけど、その様なことはありませんでした。小さい子供連れから中高生まで、比較的若い人が多かった。ただ、ゴミの散乱は残念なところです。
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一方通行の歩行者天国をノロノロと歩き、ようやく縣神社に到着。
縣神社の梵天。
奉書紙1600枚を束ねた梵天(ぼんてん)。
縣神社境内では、音曲ケロケロ座による「新釈・この花咲くや姫」が演じられていました。
縣神社にはりだしてあった県祭スケジュール。
県祭儀式次第
最も見たい「渡御ノ儀」(梵天渡御)だが、午前0時というのが問題です。
京都市内へ帰るのに使える公共交通機関はJR(奈良線)と京阪電車になります。
JRの京都方面への終電は23時49分。
京阪電車の終電は24時36分(中書島駅まで?)。祇園四条駅なら24時7分が最終になる。
帰る目的の駅によって終電の時間が異なります。
令和元(2019)年の県祭は、縣神社と県祭奉賛会が別々に行う分裂渡御になりました。分裂渡御は、5年連続14回目となるそうです。
関西学院大学 現代民俗学 島村恭則研究室によると
1.県・宇治両神社間の対立の裏には、「県神社と宇治神社の考える<県神社の立ち位置>の違い」という考え方の相違がある。
2.「祭神観の違い」という両神社間の考え方の相違がある。県神社は、「県神社の祭神は「木花咲耶姫命」である」と考える。一方宇治神社は、「県神社の祭神は「宇治神社の祭神莵道稚郎子の母神にあたる宮主矢河枝比売命」である」と考える。
「縣神社は木花咲耶姫命を御祭神とする独立した神社」と「縣神社は宇治神社の末社であり宮主矢河枝比売命が御祭神」という縣神社と宇治神社の考え方の違いが対立を招いているようです。
分裂しているので、梵天渡御は縣神社と宇治神社御旅所の二ヶ所、同じような時間(23時以降)からはじまります。
今回は、終電の時間を考慮して駅に近い宇治神社御旅所の方を選びました。
宇治神社御旅所の雄獅子と雌獅子。
22時すぎ梵天神輿が用意されます。
梵天神輿。
宇治神社御旅所地図
【関連ブログ】あがた祭宇治神社御旅所(後編)
【京都観光研究所】縣神社
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