鉄輪の井戸

堺町松原下がる鍛冶屋町に「鉄輪の井戸」（かなわのいど）という伝説の井戸があります。

ファッション専門校を横目に少し行くと・・・

建物と建物の間に「鐵輪跡」と難しい漢字の石碑が建っています。

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細い路地を進むと命婦稲荷社という小さな神社が見えてきます。

命婦稲荷社の境内に鉄輪の井戸があります。

駒札には

「鉄輪ノ井」由来

謡曲「鉄輪」は男に捨てられた市井の女が、貴船へ”丑の刻参り”をして、相手の男性と、その後妻を祈り殺そうとする話が骨子になっていますが、この井戸は”鉄輪の女”が住んでいたところのものだといい、一説には身投げをした井戸ともいわれています。

このような伝説から「縁切り井戸」として、井水を汲んで相手に飲ませると、悪縁が切れるなどの俗信がありました。

昭和10年には「霊井」となっています。なお、かつて鉄輪できずかれた塚があったということです。

謡曲史跡保存会

別名「縁切り井戸」といわれているのか・・・・

鉄輪の井戸に置いてあった解説書によると（一部抜粋）

鉄輪の伝説

むかし、火鉢や囲炉裏に置いて、鍋やヤカンをかける三本足の五徳（ごとく）のことを、鉄輪とよんでいた。

下京に住む女が、自分を捨て後妻をめとった事を恨み、貴船神社に丑の刻参りをしていますと、鉄輪を頭にのせ、三本の足に火をともし、怒りの心をかきたてると、鬼になれるとお告げがありました。

夫は、それ以来悪夢に苦しみ、安倍晴明に占ってもらうと、今夜、命を失うということです。それで、調伏（ちょうふく）の祈祷をうけていると、女の鬼が現れ、夫を連れて行こうとしますが、三十番神に追われ苦しみながら去っていきます。

この鉄輪の女が、安倍晴明に調伏され、ついに、この鉄輪井の辺りで、息たえてしまったと伝えられる。鉄輪とともに霊をとむらい、「鉄輪塚」を築いたようです。

「縁切り井戸」としても有名でした。この井戸の水を飲ますと、相手との縁が切れるといわれ、遠くからこの井戸の水を汲みに来る人がありました。今は、地下鉄工事などの影響で、水がかれてしまいました。それでも、ペットボトルに水を入れてきて、鉄輪井に供えて祈り持ち帰る人もいるそうです。

詩人・国文学者　相馬大氏監修

鍛冶屋町　敬神会

鉄輪の井戸は、水がかれてしるそうです。井戸の中は真っ暗でした。

貞子が出てきそう・・・・

丑の刻まいりイメージ↓

ちなみに、地主神社には丑の刻まいりの釘跡があります↓

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鉄輪の井戸地図