妙心寺塔頭の東林院で「沙羅の花を愛でる会」が行われました。東林院は、通常非公開ですが、沙羅双樹(ナツツバキ)が咲く6月中旬から6月末まで特別に一般公開されます。
東林院は、沙羅双樹の寺ともいわれる。
スポンサーリンク
方丈(本堂)前庭では、ナツツバキが咲き、緑のコケむした庭に落ちた白い花が映える。
パンフレットには
沙羅双樹は、お釈迦様が入定(亡くなった)時、いっせいに咲き、その死を悲しんだといわれる。沙羅双樹は、朝に咲き夕に散る「一日花」の姿が、人の世の常ならぬ事を象徴してるといわれる。
沙羅の花は、1日だけの生命を悲しんでいるのではなく、与えられた1日だけの生命を精一杯咲きつくしています。
と書かれています。
方丈に20年ほど前に撮られた「そうだ京都行こう」のポスターがかかげられていました。
よくみると、ポスターの写真と現在のお庭の景色が違う・・・中央に大きな沙羅双樹が無い!
説明によると
本堂前庭中央の沙羅の古木は、今から三百数十年ほど前、本堂修繕の折に植えられたと伝い伝えられたおりました。
昭和52年、第一回「沙羅の花を愛でる会」を開き一般公開したところ、仏縁深き「沙羅の花」と共に「幻の花」「平家物語」の花と評されて、沢山の方々にご来山賜り、今では東林院の通称「沙羅双樹の寺」と呼ばれるようになりました。
平成14年より、周りの環境変化により急激に勢いが衰え、様々な手当を施しましたが、その功なく平成18年に枯死しました。
幸いにも、この古木が結実した種子から育てた2世の若木を平成18年「沙羅の花を愛でる会」30回の記念として植樹し、本堂前庭は世代交代して「沙羅林」に生まれ変わりました。
井戸の上に大きな「沙羅の数珠」・・・枯死した沙羅からつくられたのかな?
沙羅の花を愛でる会では、お抹茶も付いています。
お茶菓子は、白あんで上品な甘さでした。
東林院の「沙羅の花を愛でる会」は、晴れた日より、シトシト雨が降る日の方が苔が映えて美しいそうです。6月の後半だと沙羅の花が落ちきっているかもしれません。
沙羅の花を愛でる会
【場所】妙心寺塔頭東林院
【期間】2024年6月10日(月)~6月23日(日)
【時間】9時30分~16時
【拝観料】1600円(抹茶付) / 6100円(抹茶と精進料理付)
【アクセス】嵐電 妙心寺駅 / JR 嵯峨野線花園駅 / 市バス 妙心寺北門前バス停 / 市バス 妙心寺前バス停
【地図】
【関連ブログ】山門懺法
【関連ブログ】嵐電でめぐるオススメ観光名所10箇所
【関連ブログ】妙心寺・退蔵院
京都観光で使えるお得な乗車券 京都観光で使えるお得な乗車券(フリーきっぷ)をまとめてみました。.... |
|
「市営地下鉄1dayフリーチケット」 市営地下鉄1dayフリーチケットを使えば、渋滞にまきこまれず、時間どうりスムーズに.... |
|
嵐電でめぐるオススメ観光名所10箇所 嵐電(京福電車)は、京都市内に現存する唯一の路面電車です。嵐山本線(嵐山駅ー四条大宮駅)7.2kmと北野線.... |