南禅寺舟溜から蹴上舟溜をつなぐインクラインは、明治に造られた傾斜鉄道で、桜の美しい場所でもあります。
インクラインの桜↓
京都市水道局の説明によると(要約)
『インクライン(傾斜鉄道)
大津から京都を結ぶ東海道の難所であった逢坂山や日ノ岡の峠道は、旅人や貨物運搬にとって悩みの種で、琵琶湖から水を引き、その水路を利用して舟運を興すと供に、田畑を潤すことが古くは平清盛、豊臣秀吉の時代からの願望として伝承されてきました。
明治2年の東京遷都以降、衰退する京都経済の復興策として、明治18年8月水車動力、舟運、かんがい、精米水車などの多目的な効用をはかるため、疎水開削工事に着工しました。
インクラインは、蹴上舟溜(ダム)や南禅寺舟溜に到着した舟から乗り降りすることなく、この坂を舟ごと台車に乗せて昇降させる目的で建設されました。』
と書いてある。
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舟を乗せた台車↓
更に歩いて行くと蹴上舟溜(ダム)と蹴上浄水場が見えてくる↓
琵琶湖から運ばれた水は、蹴上発電所へと流れていく。
蹴上発電所↓
巨大なパイプがなんとも京都らしからぬ風景で新鮮に映ります。
説明によると(要約)
『史跡 琵琶湖疎水
明治24年には米国コロラド州アスペンの水力発電所を参考にした日本初の水力発電所が蹴上に完成し、同年11月に送電を開始しています。インクラインの運転動力もこの電力を利用しています。
琵琶湖疎水は、当時我が国の重大な工事はすべて外国人技師の設計監督に委ねていた時代に、日本人のみの手によって行った最初の近代土木事業であり、明治期における日本の土木技術水準の到達点を示す近代遺産として、国の史跡に指定されています。
この疎水は、現在においても水道用水の他、発電、防火、工事など多目的に利用されています。』
と書いてある。
今でも発電所として使われているのが嬉しい。
ちなみに、水力発電所の電力で日本初の路面電車が走っていました。
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