安産の神様で有名な御香宮神社は、1868(慶応4)年1月におこった鳥羽伏見の戦いで薩摩藩の屯所となった場所でもあります。
御香宮神社の表門(重文)は、旧伏見城大手門で水戸藩祖徳川頼房が寄進したものです。
表門↓
表門をくくると左手方向に伏見義民之碑が見えてきます。
伏見義民之碑↓
伏見義民之碑は、江戸時代に伏見奉行の暴政を訴え入獄死した人達の慰霊碑です。
参道を進んでいくと伏見城跡残石がある。
伏見城跡残石↓
伏見城跡残石なら歴史的価値があると思うのですが、なんだか無造作に置いてあるような・・・・
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伏見の戦跡↓
説明では(要約)
『明治維新 伏見の戦跡
内閣総理大臣 佐藤栄作書
慶応4正月3日徳川慶喜は、大軍を率いて大阪より上洛せんとし、その先鋒は翌3日の午後伏見京橋に着いた。
その折しも鳥羽方面から砲撃が聞こえてきたので、これをきっかけに当社の東側台地に砲兵陣地を布いていた大山巌の指揮により御香宮と大手筋を挟んで目と鼻の先にある伏見奉行所の幕軍に対し砲撃を開始した。
これに対し土方歳三率いる新撰組は砲撃の火蓋を切って応戦し、一方久保田備中守率いる博習隊は官軍の前衛を攻撃し奇功を奏し官軍を墨染まで撃退した。
然し、翌4日軍事総裁に任じられた仁和寺宮嘉彰親王が、錦の御旗を翻して陣頭に立たれたので官軍の士気大いに奮いそのために幕軍は淀に敗退した。
かくて明治維新の大業は、この一戦に決せられたのである。即ち我国が近代国家に進むか進まぬかは一に繋つこの一戦にあったのである。
この意味において鳥羽伏見の戦いは、我が国史上、否世界史上まことに重大な意義を持つわけである。』
と書いてある。
鳥羽伏見の戦いの当時の状況について詳しく書いてあり非常に興味深い。
参道は、拝殿・本殿へと続く。
本殿わきには、御香宮神社の名の由来となった御香水がある。
御香水↓
御香水については、862(貞観4)年9月に香りの付いた泉が湧き出て、その水を飲むと病が治ったと言い伝えられています。
現在の御香水は、香りは付いていませんが、美味しくキレイな水で環境省の”名水百選”に選ればれています。
御香水の近くには、”御香宮神社のソテツ”がある。
御香宮神社のソテツ↓
立て札には
『御香宮神社のソテツ
ソテツは、南方系の裸子植物で、京都付近では冬期に覆いを施す必要があるが、この御香宮神社のソテツは覆い無しで越冬、開花結実しており、ソテツの育成域を考えるうえで重要な資料となっている。
樹齢は明らかではないが1605(慶長10)年の本殿建築時からそれほど下らない時期に植えられた可能性もある。
昭和61年6月2日京都市登録天然記念物として登録された。』
と書いてある。
Σ(゜ロ゜;) じゅ・樹齢約400年!?
関ヶ原の戦いが1600(慶長5)年だから・・・・ 凄すぎる!
御香宮神社には、”遠州ゆかりの石庭”と呼ばれる庭園があります。
遠州ゆかりの石庭↓
遠州ゆかりの石庭は、小堀遠州が伏見奉行所内の石庭を移築したものです。
歴史的石碑や庭園のある御香宮神社は、伏見に来たときには外せない場所です。
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